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日本酒と日本人?儀式や行事、人間関係など私たちに欠かせないお酒

日本酒は清酒と呼ばれ、米から作られる醸造酒です。
醸造酒の中では最もアルコール分の高い酒であるといわれています。

また、日本古来のアルコール飲料です。

麹(麦芽米)と水を米に加え、容器に入れて酵母の力によってゆっくりと発酵させます。
発酵後は、混合物は圧縮、濾過されたあと加熱殺菌されます。

 

酒はワインに似ている

温めて飲むことができるので酔いが早く回り、冬には体が温まります。
良い日本酒は、冷やして飲むと上質のワインと似た味がします。

そのためヨーロッパのワイン品評会に出品され、賞を獲得する酒もあります。

大量生産して全国販売している酒もありますが、全国各地にその土地の酒造工場があり、米や水の質、あるいは醸造法の違いによって それぞれ独特の味を作り出しています。

これを「地酒」といい、最近の日本酒ブームの主役となっています。
アルコ ール濃度は15%程度で比較的飲みやすいため、女性の愛好家も増えています。

 

昔から水のおいしい所にはよい酒があるといわれ、灘(兵庫県)や伏見(京都府)が産地としてよく知られています。

今は全国各地でその土地に合ったおいしい酒が作られ、地酒として親しまれています。

本来伝統的な酒造りは、冬に行なわれ、冬の寒さがおいしい酒を造る大切な要素となっていますが、最近は大規模工場での四季を通じての酒造りが主流となっています。

 

神道と日本湯

日本酒と神道の結びつきは深く、神道の儀式に必ず用いられています。
また日本人の日常生活の中の大切な行事に欠かせない飲物となっています。

神祭りに酒は欠かせないものです。祭りは神を迎えてもてなし、神託を伺い、神には山海の珍味とともにお神酒を供え、そのお下がりを飲食したのち、神を送り返す儀式です。
昔の酒の飲み方は、大きな杯を回し飲みすることによって一体感を得ることが目的で、それは、人と人との間に限らず、神と人との間も同じに考えられていました。

今でもお互いに杯をやり取りすることが正式とされ、古い酒盛りの伝統が受け継がれています。

 

日本酒の飲み方

ふつうはお爛といって、人肌に温めて飲みますが、冷やしたものを好む人も多くなり、最近は冷酒用の日本酒の種類も増えています。

お酌の作法
お酌を受ける場合、杯を手に取って相手の方へ差し出す。

日本酒の場合ばかりでなく、日本人はビールでもグラスを持ち上げて注いでもらうのが一般的。

 

 

日本人は酔いやすい?

日本人は欧米人に比べ、体質的にアルコールに弱く、酔いやすいといわれています。

それに加えて、同じ会社の人や仲間との酒のつきあいは日常生活の潤滑油としての意味を持っており、酒を汲み交しては酔うほどに本音を語るという習慣があります。

そのため飲み過ぎて、「酔っ払い天国」といわれる現象も起きています。
しかし、最近では酔っ払いは自己管理ができない人として敬遠されています。

お酒の飲み方には気をつけたいものです。

 

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